【平河天満宮】毎月1日限定の神牛御朱印。撫で牛を探しながら雨の江戸三大天神へ

4月1日、雨空のなかを千代田区・平河町へ向かいました。毎月1日だけ授与される「神牛(しんぎゅう)の御朱印」をいただきたくて、この日に合わせてようやく参拝が叶いました。4月の雨はぽつぽつと静かに降り続いていましたが、傘をさしながら歩く参拝前の時間も、心が少しずつ切り替わっていくようで好きです。
東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅から徒歩わずか1分。少し細い路地を曲がると、すぐに鳥居が見えてくる立地です。都心のオフィス街に静かにたたずむ平河天満宮は、江戸三大天神のひとつに数えられる歴史ある神社です。1478年、江戸城を築いた太田道灌が城内に菅原道真公をお祀りしたのが始まりとされており、学業成就や縁結びのご利益で知られています。都会のビル街に囲まれた境内は思いのほかこじんまりとしていますが、緑の木々に包まれており、雨に濡れた葉がみずみずしく輝いていました。この日は参拝者も少なく、静かにゆっくりと手を合わせることができました。
境内には牛の像が思っていたよりずっとたくさんあり、最初はどれが「撫で牛」なのかわかりませんでした。天満宮に牛がいることは知っていましたが、いくつもあるとは予想外でした。きょろきょろしながら探していると、一頭だけ他とは明らかに様子の違う牛に気づきました。角や頭のあたりの形が、長年多くの方に撫で続けられてきた証のようにすっかり丸くなり、体の表面もほかの牛に比べてなめらかです。「あ、この子だ」とすぐわかりました。多くの人の思いが積み重なってきた牛に、こちらも丁寧に手を添えて、雨のなか静かに願いを込めながら撫でてきました。
授与所ではお目当ての神牛の御朱印をお願いしました。直書きができることは知っていたので御朱印帳を差し出すと、「どちらに書きますか?」と聞かれ、思わずきょとんとしてしまいました。書いてもらう場所まで指定できるとは知らず、少し慌てながらページを選んで伝えると、目の前でさらさらと書いていただけました。月に一度だけの御朱印を、書いていただく場所まで選べたことがなんだかうれしくて、受け取ったときじんわりと温かい気持ちになりました。
雨の平河天満宮は、しっとりと落ち着いた空気に包まれていました。都会のオフィス街のなかにこれほど静かな場所があることに、改めて驚きます。学業成就や縁結びのご利益で知られる神社ですが、月に一度の御朱印を目当てに日程を合わせてお参りする喜びもあると気づきました。半蔵門駅からすぐというアクセスのよさも魅力のひとつ。またの1日に、ふたたびここへ来ようと思いながら境内をあとにしました。
Goshuin
この日いただいた御朱印

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